アイデア道具箱

プロジェクター傾斜調整器

道具の全体像(収納時)
道具の全体像(収納時)

 要約筆記で使用する全体投影用のプロジェクターは、使い込むと高さ調整の部品が磨耗して使えなくなることが多いようです。

 我がサークルもこのようなプロジェクターで毎度苦労していました。手近な紙箱やノートなどを敷いては原始的な作業を神聖な儀式のごとく行っていました。

 そこで頭をひねって簡単な道具を作ってみました。

道具の部品(全3点)
道具の部品(全3点)

 部品はこの3点で、ドアストッパーのような三角の木材2つと、長方形の板の両端を斜めに切ったものが1つ。

 三角材の底面と板の斜面に滑り止めシールを貼ってあります。

 なお、一番上の写真は収納時にバンドで留めたときのもの。

組立例(低く)
組立例(低く)

 左は組立例で、2つの三角材を滑り止めシールの貼ってある底面を下に、斜面を下にした長方形の板を両側から挟みます。

 三角材の挟む間隔で板の高さを調整します。

組立例(高く)
組立例(高く)

 左は、三角材を狭めて板を高くしたもの。三角材の底面と板との接触面は滑り止めシールが貼ってあるので、上から少々の重量がかかっても大丈夫。滑ることはないです。

実施例
実施例

 これは実施例で、プロジェクターの効かなくなった前足を板に載せて、高さ調整したもの。左右の三角材の板への接触面をずらすことで、左右の高さの微調整も無理なくできます。

画面を見ながら微調整
画面を見ながら微調整

 投影画面を見ながら、プロジェクターのレンズの調整とともに、高さ調整を行います。

調整完了
調整完了

 調整完了。初めは、三角材のずらし具合などコツが要りますが、すぐ慣れます。

 高さが低くていいときは、板を使用せず三角材だけを使ってもできます。

三角材の作成
三角材の作成

 作成した部品のうち2点の三角材は、写真のように1つの直方体の角材を斜めに切って作りました。1対2の長さの角材で必要な調整高さ(5センチ強)が1辺となるものを使いました。

 角材、板、滑り止めシールはホームセンターか100円ショップで、コイン数個で購入可能。後はしっかり木材を固定して真っ直ぐノコギリを入れて3回カットするだけ。シールを4つ切って貼れば出来上がり。